Lesson2-2 酵素の種類としくみ

酵素の種類

酵素は大きく分類すると、食物酵素と体内酵素の2つがあります。

食物酵素・・・食べ物に含まれる酵素

食物酵素とは生の食べ物や発酵食品に含まれる酵素です。バナナのシュガースポットが出たり、マンゴーが赤くなったりと、果物が熟すのは、食物酵素の力によるものです。

また、パイナップルやキウイを食べた時に舌がピリピリする感覚を味わったことはあるでしょうか?あれもタンパク質を分解する食物酵素の働きによるものです。

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体内酵素(潜在酵素)・・・人や動物が持つ酵素

体内酵素(潜在酵素)とは、生物の体内にある消化酵素と代謝酵素を合わせたものです。この体内酵素は、さらに消化酵素と代謝酵素に分類されます。

  • 消化酵素・・・食べたものを消化する酵素。胃酸や唾液のアミラーゼなど。
  • 代謝酵素・・・細胞の入れ替えや組織の修正、老廃物の排泄など、生命活動の全般に関わるもの。

いつまでも若々しく活力ある生活には体内酵素の使い方がポイント

上記の酵素の中で、若さや美しさ、活力の鍵を握るのが「体内酵素」であり、重要なのはその使い方です。1日の体内酵素の量は人により一定量が決まっていると言われており、体内酵素を、「消化酵素」として消化するために使うか、「代謝酵素」として細胞の再生やデトックスのために使うかで、その人の人生までもが変わるといっても過言ではありません。酵素の仕組みを知ることで、活力のある生活や、いつまでも若々しい体が維持できます。

とても大切な部分ですので、ここから詳しく学習していきましょう。

代謝酵素の量が健康状態に大きく影響する

若々しさや美しさのために重要な役割を果たす体内酵素は、1日に一定量しか利用できません。そのように聞くと、「無駄遣いしたくない!」「有効に活用したい!」と思われる方がたくさんいらっしゃるでしょう。

体内酵素を効率的に活用するための1番のポイントは、実は毎日の食事の仕方です。

何を食べるかで変化する、酵素の使い方

食物酵素を含んだ食事を摂取する量が少ない人、消化に負担がかかるものの摂取量が多い人は、食べたものの消化のために消化酵素が多量に必要となります。これはつまり体内酵素の中で消化酵素を使う割合が増え、代謝酵素として使える割合が減ってしまうことを意味します。

結果どうなるかというと、組織の修復や細胞の入れ替え、排泄、デトックスなどを行う代謝酵素が不足してしまうため、私たちの体を若々しく維持することができなくなってしまいます

このような食事法、酵素の使い方を続けていると、どのような影響が出てくるのでしょうか。AさんとBさんの体内酵素の使い方の違いを見てみましょう。

消化酵素を大量消費することの弊害

Aさんは酵素の仕組みについて知識を持ち、消化に負担をかけず代謝酵素をしっかりと働かせる食事のポイントを修得、実践している方です。Bさんは「酵素」なんて言葉は聞いたことがない、もちろん仕組みもご存知ない、ごく一般的な方です。

下記表が AさんとBさんの1日の酵素の使い方の違いです。

Aさんは、消化酵素を無駄遣いしない食事をしているために、1日に使える代謝酵素の割合が多いので、しっかり細胞の入れ替えや組織の修復、デトックスができます。

一方Bさんは、消化に負担がかかる食事を日常的に摂取しているために、消化酵素に使用する割合が多いため、細胞の修復や入れ替えが十分できず老廃物が残ったまま1日が終わってしまいます。次の日も、また次の日も、Bさんの体内にはデトックスしきれなかった不要物が蓄積していきます。

Bさんの状態が日常化してどんどん老廃物や不要物が蓄積すると、日々の疲れや不調、肥満、見た目の老化、数年後には何かしらの病気といった形で、様々な不調が現れます。

1日の何気ない食事が、AさんとBさんの体型や体調の大きな違いを生んでいるのです。

細胞の修復や再生、デトックスのために体内酵素を使うことが若さの秘訣

細胞の生まれ変わりやデトックスのために、体内酵素を「代謝酵素」として多く使う事が、若さと美しさ、活力ある生活のためのポイントです。そのためには消化酵素を無駄遣いしない食スタイル代謝酵素をしっかり働かせる生活習慣が大切なのです。

Lesson2-2 まとめ

  • 酵素には、食物酵素と体内酵素がある。
  • 体内酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」があり、その使い方によって、健康状態や若々しさがかわってくる。
  • いつまでも健康的な体を維持するためには、「消化酵素」を節約し「代謝酵素」としてしっかり活用することが重要となる。